" Birthdayな日 "









自分の誕生日の日ってそわそわしませんか?








「真咲君!ミニブーケ後3つ追加ね!」

「あいよ!」




1月は卒業シーズン間近。
花屋アンネリーは周りに学校が多い為、この時期になると卒業する卒業生の為のミニブーケ作りに大忙し。

毎年デザインを考えているのは今指示を出した有沢志穂。
花のバランスも色合いも完璧な為、アンネリーはいつも予約が絶たない。


ブーケ作りは1月中旬からやり始めるが、今回は数が多い。
年明けの仕事始めから仕事を始めるも、今日になっても一向に終わる気配がない。
むしろ増えていってるような気がする。


「真咲先輩、何個出来ました?」
「とりあえず2個出来た。、これ有沢んとこ持ってってくれ。」
「はい!」



予約受けている数までまだ20個以上ある。
一個にかける時間はミニと言って侮ったら駄目なのだ。
一つ一つ丁寧に作らないと花も答えてはくれない。


はぁ…
今日俺誕生日なんだがなぁ…。
こりゃ、じっくり味わえそうもねぇな。
去年は桜井達と飲みにでも行ってたんだけど今年はこの通りバイト入っちまったし。



ま……

みなことシフト重なってたのはラッキーだったけど……



先程真咲が作ったミニブーケを両手にかかえ、パタパタと走り回るみなこを横目で見る。
自分と行っていた高校と同じ所へ行ってるみなこは真咲の後輩にあたる。
バイトで面倒をみてるうちに、素直で純粋で、でもドジな面もあり色々をフォローしているうちに……



目が離せなくなっちまったんだよなぁ……


……さすがに俺の誕生日なんて覚えてねぇか…。







夜。

ようやく今日の仕事が終わる。




「んーーッ…!なんとか今日のノルマはなんとか達成出来たな。」
「今年は注文がホント多いわ。去年はきらめき高校とはばたき学園と羽ヶ崎学園の3つだけだったのに。」
「今年は更に3つの高校から注文が来ましたからね。それだけアンネリーを気に入ってくれてるんですよ!」


仕事が終わり、それぞれ着替えると店の鍵を閉めた。

「こなみさんもごめんね。今日ホントは入ってなかったのに無理に入ってもらって。」
「あ、いいんですよ!丁度何もなかったので。」
「今度店長にも何かするように言っておくし。それじゃ私はここで。」



真咲とみなこは方向が一緒なので、真咲は車で送ってあげることした。



「あー!」

もうすぐみなこの家に着くというというところで、いきなりみなこが大声をあげた。
横道に入ってた所だったので、真咲は思わず車を停めた。


「な、なんだよみなこ!?脅かすな!」
「わ、忘れるところでした!」
「あん?何を……」

「はい!真咲先輩!」



目の前に出されたのは緑色の包装紙に青いリボンでラッピングされた四角い包み。
思わず目が点になる真咲。


「何だこれ?」
「やだなぁ先輩!今日は真咲先輩の誕生日でしょ?」
「…!? ……覚えててくれたのか?」


真咲の中に嬉しさと驚きの感情が同時に来る。
みなこが誕生日を覚えててくれたのにも嬉しいのに、まさかプレゼントまで……


「サンキュ……。面と向かって言われるとテレるな……。」


「ふふ。お誕生日おめでとうございます、真咲先輩。」








ね、先輩。

誕生日の日ってそわそわしませんか?






すげーするな。


お前が、すげー気になるから。





 

南さんから頂いた元春先輩の誕生日小説!
最後の「お前が、すげー気になるから」がすごく気にってます♪
なんか先輩らしいてゆうか~ もう、愛してるぜ、このヤロウー! (笑
お誕生日おめでとう!!!^^ステキな小説をありがとうございます、南さん!
あ、名前「こなみみなこ」にしました。すみません
JAVASCRIPTとか良く和からなっかたので…(汗

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